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快眠を演出するベッドルームのインテリア
リビングでくつろぐ時間がなくても、寝室で過ごさない日はないはずです。誰もが毎日数時間を過ごしているベッドルームは、日々の疲れを癒すお部屋でもあり、一日の始まりを左右する空間でもあります。だからこそ、少しでも気持ちのよいスペースにしたいと思うあまり悩んでしまうのも事実です。そこで、ベッドルームのインテリアについて、どのように選んだらよいかを紹介します。
眠る前の時間も大切にしたいから照明にこだわる
睡眠中は室内を真っ暗にするという方が多い中、照明は消してもカーテンは開けて寝る、薄明るい照明をつけておくという方もいます。どのようにすると眠りやすいかには個人差がありますが、眠りにつく前のひと時も快適に過ごせるように工夫したいところです。ベッドルームでのリラックスできる照明について見ていきましょう。
◇照明は一つにする?複数にする?
ベッドルームには、天井照明以外に枕もとに小さめのライトを置いているという方もいるでしょう。ベッドルーム内に、照明がいくつか点在しているというお宅もあります。間接照明が複数置いてある場合は、明かりの問題と同時に配置のデザイン性にもこだわるとおしゃれです。
ただし、置きたい場所に間接照明を置いているだけでは、雑然とした印象になりかねません。2つ置くなら対称性のある照明にするなど、ベッドルーム全体の印象も考えたうえで照明を選ぶようにすると、インテリアが決まってきます。
◇快眠のためには間接照明がいい?
うとうとと眠たくなってきたら、もうそのまま動かずに深い眠りに入ってしまいたいところです。でも、少しでも照明をつけていると、電気を消す必要があってすぐに眠れないのではないかと心配する方もいます。本格的な眠りに入るときには真っ暗闇がいいともいわれていますが、実はその前の一時間ほども眠りの質を左右する時間なのです。
たとえば、ちょうど0時に就寝する場合を考えてみましょう。就寝の一時間前には、照明を薄暗くしておいたほうがメラトニンを分泌させやすくなります。メラトニンは、睡眠の質を向上させるホルモンです。それだけでなく、抗酸化作用を持つアンチエイジングホルモンとしても働いてくれるため、多めに分泌するに越したことがありません。そのためには、脳が昼間かと勘違いしてしまうような明るい照明は、早めに落としておくのが効果的です。
間接照明なら明るすぎない寝室ができます。したがって、ベッドルームには間接照明をスタンバイさせておいたほうが眠りの質を高める効果を狙えるのです。
◇キャンドルや夕焼けの光が理想
照明器具を見に行くと、ルクスという文字を見かけます。ルクスとは照明の度合のことです。ちょうどろうそく1本分の照度が1ルクスに相当します。これに対して、一般的な天井の照明は500~700ルクスもの照度があります。500ルクス以上の照度になると、メラトニンの分泌が抑制されてしまうことに注意しなければなりません。
質のよい眠りや美容効果をもたらすためには、明るさを細かく調整できる照明器具がおすすめです。横になりながらも、手元で簡単にスイッチをオンオフできるようなクリップ型のライトも活用できます。電球が熱くなりすぎて、ベッドルーム内の紙や布地を発火させないようにすることだけは、忘れないようにしておきましょう。
スッキリ目覚めるためのアイディア
ベッドルームでは、質のよい眠りに就くことと同時に、スッキリと目覚めることも重要です。朝、スッキリ目覚めることができてこそ快眠を実感できるのではないでしょうか。快眠は、朝の目覚めも左右します。眠りを工夫するだけでなく、起床をいかによくするかの工夫も大切です。そこには、寝具やカーテンなどの要素が関係してきます。
◇肌ざわりのよい寝具へのこだわり
マットレスや布団の質にこだわることも大切ですが、直接肌に触れる布地の質にこだわることも、目覚めをよくするポイントです。シーツや枕カバー、布団カバーなどは、コットンやリネンなどの天然素材をおすすめします。
夏場ならば、リネンの布を1枚トップにかけるようにすると、首もとや顔、腕にサラリとした感触があって気持ちよいものです。肌寒い季節になってきたなら、ブランケットを布団の上にかけることで、心地よさがプラスされます。その際は、リネンやブランケットの材質に気を付けることでしょう。なるべく上質なものにこだわることで、眠りや目覚めの質もアップします。
◇カーテンの色合いはやさしいものを選択
よく眠れるようにと、重厚なカーテンを選ぶ人もいます。確かによく眠れそうではありますが、眠りすぎて目覚めが悪くなってしまう可能性があるのも事実です。朝、目覚めるときには、自然光を浴びることができるのがよいでしょう。
ベッドルームのカーテンを優しい色合いにしておくと、カーテンを開ける前からほのかに自然光が射してきます。自然に光にあたりながら目覚めることができるため、スッキリした起床になるでしょう。レースのカーテンのみにして眠りにつくという人もいますが、不用心な印象は否めません。淡い色のカーテンにすれば、ほどよい光に包まれて目覚めることができるのがメリットです。
◇加湿器やアロマで作るリラックス空間
特に、乾燥しやすい冬場などはベッドルームの湿度を調整すると、快適な眠りと目覚めをもたらしてくれます。そのために役立ってくれるのが加湿器です。さらにリラックスを望むときは、アロマを利用してみるのもよいと思います。加湿器にアロマ機能がプラスされた商品が人気です。体質に合うようであれば、加湿器とアロマを組み合わせて、心身がリラックスする空間を作ってみましょう。
乾燥とは逆に、湿気が多い時期には、除湿器を利用することもおすすめです。加湿器も除湿器も、おしゃれな商品が市販されています。お気に入りを探すのも楽しみかもしれません。
夏は涼しく、冬は温かく過ごすコツ
ベッドルームのインテリア次第で、気温に左右されずに気持ちよく過ごすことが可能です。夏は涼しく、冬は温かく過ごしたいものでしょう。一年を通して、大幅な模様替えをせずに快適なベッドルームにするコツを紹介します。
◇基本は、物を置き過ぎないこと。
スッキリしたインテリアは、一年中を快適に過ごすための必須条件です。冬場には物がたくさん置いてあったほうが、温かいような気がするなどと思っていませんか? でも、物が多いと暖房機器の働きを非効率にさせてしまいます。もちろん、夏場の冷房機器も、物が多いと効きが悪くなります。ベッドルームには必要最低限な物だけを置き、空気を循環させることを重視したほうがよいでしょう。
◇テレビやパソコンは別室に
ブルーライトの影響が懸念されている昨今、寝る前にはテレビやパソコン、スマートフォンの画面を見ないようにしたほうがよいことが常識となりました。そうはいっても、寝室に寝転がりながらテレビやDVDを見たり、インターネットをしたりして過ごしたい人も多いかもしれません。そこでおすすめしたいのが、ベッドルームにはテレビやパソコンを置かないという鉄則です。
慣れてしまえば、ベッドルームにテレビがなくてもよいでしょう。むしろ、ダラダラ画面を眺めるのを止めることができて、電気代と時間の節約にもつながります。一方、スマートフォンは持ち運びが可能です。目覚めのアラームにしている人もいますから、絶対にベッドルームに持ち込まないこととまではいえませんが、寝る一時間前には使用しないことをおすすめします。少なくとも、寝る30分前くらいは余計なことを考えずに済むような空間が理想のベッドルームです。
◇全体の色調はナチュラルカラーで
ベッドルームにおすすめのカラーは、断然ナチュラルカラーです。地球の多くを占めている色、ブルーやグリーンが理想的と言えます。もっと淡いベージュなどの暖色系でもよいのですが、グリーンやブルーほど精神的に落ち着く色はありません。
室内に、本物のグリーンを置いてみるのもよいでしょう。アレルギーなどの心配がなければ、お部屋の空気を浄化してくれる効果を持つ植物もあります。
まとめ
ベッドルームは、どんな人でも一日のうちの一定の時間を過ごす大切な場所です。一日活動した体と心は、睡眠によって疲れから回復します。いかに快適に眠ってよく目覚めるベッドルームを作るかは、健康に生活するために肝心なことです。