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疲れがとれない浅い眠りを深い眠りにするには?

疲れがとれない浅い眠りを深い眠りにするには?

はじめに

朝は、1日の活動をはじめる時間です。太陽が昇って外が明るくなると、自然と起きて1日を始めようと思うでしょう。朝起きた時に「なんだか今日は調子が出ない」と感じたら、もしかしたら眠りが浅いことに原因があるかもしれません。
そこで、今回は浅い眠りについての影響や改善策をご紹介していきます。

朝起きると疲れがとれていない

浅い眠りによって起こる症状とは、人によっていろいろな症状があります。これらの症状に当てはまるなら、睡眠の質を考え直す必要があります。すべてに当てはまらなくても、いくつかの症状がでているなら、眠りが浅いと考えられます。

◇体がいうことをきかないというだるさ
だるい、というのは倦怠感があるということです。しっかり眠ったはずなのに、体は回復しているどころか、まだなんとなく疲れていると感じることはありませんか。疲れていると、身体が重くて自分の手足なのに、なんだか動かすのがおっくうになってしまいます。朝になればまた新しい1日の始まりのはずですが、昨日の続きのように思えてしまうのです。

◇倦怠感の影響
倦怠感があると、頭は起きているのに体がなかなか動かないという状態になります。布団からなかなか出られず、早く活動を始めたい朝に、余計な時間を使ってしまいます。やっとの思いで起きても、活動ははかどりません。会社に行かなければならないのに、支度にもたついてしまったり、また、家事が進まなくて、家族を送りだす時間がギリギリになってしまうこともあるでしょう。倦怠感は、効率よく活動することを、妨げてしまうのです。

眠りが浅い原因

では、眠りが浅くなってしまう原因とは何でしょう。原因は一つではなく、いくつか考えられます。自分の生活のリズムを思い出して、当てはまるものがあるかどうかチェックしてみてください。原因がわかれば、改善策も見えてくるでしょう。

◇ストレスが原因
眠りが浅い原因の一つは、ストレスです。「予定通りにチームでの仕事が進まない」、「家族が家事に協力してくれない」、「仕事で上司に怒られた」、「理不尽なことで文句を言われた」など、思い通りにいかなくてイライラするのがストレスです。他には、「なんだか体調がよくないかもしれない」、「病気かもしれない」という不安もストレスになります。

◇日光を浴びない
人の体内時計は1日25時間ですが、実際の1日は24時間です。ずれてしまった1時間は、朝日光を浴びることでリセットされます。日光を浴びることには、体内時計をリセットするという大切な意味があるのです。

◇日頃の運動不足
運動といっても、毎日のジョギングや、筋トレ、ヨガといったものから、建物のエレベーターは使わないで階段にする、20分は散歩する、という形のものまでさまざまです。毎日適度に体を動かして運動することで、体の血行が良くなり新陳代謝が上がります。運動をしないと、血行不良に陥ってしまいますので注意しましょう。

◇長時間の昼寝
昼間、どうしても眠い時には睡眠をとることも必要です。ただ、あまりにも深く長時間眠ってしまうと、起きた時に不快感が残ります。その不快感は、夜の眠りにも影響してしまいます。何時間も寝るのではなく、15分か20分、長くても30分といった浅い眠りに留めておくとよいでしょう。

◇夜食を食べる
寝る前に何か食べると、消化吸収をするために体の中が動いています。しかし、頭は眠っている状態なので、深く眠ることができなくなり、眠りは浅くなってしまいます。寝る時間の4時間くらい前までに食事は済ませておきましょう。

◇寝る前にカフェインを摂る
カフェインは、体も脳も覚醒させる働きがあります。遅くまで仕事をするからコーヒーを飲む、という方も多いのではないでしょうか。しかし、起きていなければと思い、コーヒーを何杯も飲むことにより、体は疲労してしまいます。疲労し過ぎた状態だと、深く眠ることができずに、浅い眠りになってしまうため注意しましょう。

眠りが浅い時の影響

眠りが浅い時には、体にどのような影響があるのでしょうか。眠い時に起こる体の症状をより詳しく知っておくと、改善の方法が見つけやすくなりますので、自分の健康状態を把握しておきましょう。

◇睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が止まる病気です。本来、人は日中活動した脳と身体に十分な休息を与えるために睡眠をとるものですが、その睡眠中に呼吸停止が繰り返されることで、体内の酸素が減少していきます。そうすると、その酸素不足を補うために身体が働き、心拍数を上げます。寝ている間中、脳や身体には大きな負担がかかっているのです。
寝ている間にいびきをかくのは、無呼吸の前兆です。いびきをかくのは恰幅のよい男性だけ、と思われがちですが、痩せていても女性でも、いびきはかくものです。また、身体が酸欠状態になることで、貧血を起こす場合もありますので注意が必要です。

◇倦怠感から考えられること
眠りが浅くて、倦怠感が長く半年以上続いているとしたら、それは慢性疲労症候群かもしれません。長引く倦怠感は、とてもつらいものがあります。また、更年期障害でも倦怠感は続きます。年齢を重ねるにつれて女性ホルモンのエストロゲンが低下することで起こります。甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの低下によって起こり、眠気があり便秘やむくみといった症状も出てきます。

◇病気の可能性
浅い眠りと同時に、不正出血や月経異常、どうき、貧血といった症状が出ているとしたら、子宮の内側が厚くなる、子宮内膜増殖症かもしれません。悪化すると、子宮がんになることも考えられます。
また、頭痛や発熱があり、黄疸がみられたら、急性肝炎かもしれません。手のひらが黄色くなりすぎると、肝臓が悪くなっているしるしです。

浅い眠りを深い眠りに変えるための改善策

浅い眠りのままでは倦怠感が続き、日常の活動への悪影響が出てしまいます。毎日を元気に活動的に送るためにも、浅い眠りを改善しましょう。深い眠りに変われば、朝の目覚めも良くなり、気持ちも前向きになることでしょう。

◇寝具を変える
いつも使っている枕、敷き布団、掛け布団が浅い眠りの原因かもしれません。その際は、寝具を変えることで改善につながります。たとえば、枕は寝がえりを打ちやすいものがよいです。特に首は頭を支える部分として重要なので、枕で首と頭をしっかり支えましょう。また、敷き布団は柔らかいものだと身体が沈んで寝返りが打ちにくいため、固めのものがおすすめです。一方、掛け布団は重いと寝苦しく感じることがあるため、軽くて柔らかいものにするとよいでしょう。

◇寝る環境を整える
寝る前には、頭をリラックスさせて眠りへと導くために、寝る環境を整えることが大切です。そのため、寝る1時間くらい前までにはパソコンやスマホの作業は終えましょう。明るい画面を見ていると、体は眠るモードに入っていきません。寝る前にコーヒーやお酒を飲むのが習慣という方もいるかもしれませんが、カフェインやアルコール、食事は控えましょう。

◇病院に行く
浅い眠りの原因の一つとして、肝臓や子宮の病気である可能性があります。半年以上も倦怠感が続くと自分一人での改善は難しいため、一度病院に行き、病気がないかどうか検査してもらうとよいでしょう。

まとめ

眠りには、浅い時と深い時のサイクルがあります。深い眠りがくることで、体の調子が整えられているのです。目覚めがスムーズで、気持ちのよい朝を迎えることができれば、快適な1日の始まりとなるでしょう。ご自身やご家族の深い眠りのために、まずは身近な寝具から見検討してみてはいかがでしょうか。

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